よもぎたむらができるまで24
どうも、しょうさんの息子のゲンです。
さて、後三年合戦に入りたいと思います。
まずは前九年合戦のその後から。
後三年合戦・エピソード0
前九年合戦後、出羽山北三郡と奥六郡の支配権を手に入れたのは清原氏でした。
清原武則の子・武貞は夫・藤原経清を斬首という形で失った安倍頼時の娘を後妻に迎えて、その子・清衡(きよひら)ともども引き取ります。
昔は、この婚姻を勝者による略奪婚とする説が一般的だったようですが、
近年はそうではなく、清原氏が奥六郡を支配するにあたって、
清原と安倍をつないで、その正当性を担保する存在として丁重に迎え入れられたものと考えられるようになってきました。
そして、この女性と清原武貞の間に家衡(いえひら)が生まれます。
こうして清原氏には武貞の先妻の子・真衡、後妻の生んだ家衡、さらに後妻の連れ子の清衡と三人の後継者候補が存在することになりました。
後三年合戦はこうした清原氏の当主争いから引き起こされていきます。
(参考引用文献/古代史講義【戦乱篇】佐藤信編)
へつづく
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