こめいがねんど

むつ市大畑町と東津軽郡蓬田村から青森県の歴史や記録を紹介する歴史探求ブログ

源さんが行く30

 

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どうも、しょうさんの息子のゲンです。

 

 原始謾筆風土年表(げんしまんぴつふどねんぴょう)とは

  江戸時代の下北地域の政治・経済・文化を、近江出身で大畑にて商業に従事した村林家の二代目源助(通称)によってまとめられた記録です。

 

源さんの記録によるクナシリ・メナシの戦いは続きます。

 

 クナシリ・メナシの戦い・其の参

 このクナシリ・メナシにおけるアイヌの襲撃事件は、

まもなく松前藩に海路と陸路の両方から報告が入り、

討伐隊として新井田孫三郎、松前平角、松井茂兵衛、明石文右衛門、秋山覚左衛門、鈴木文治など総勢百人が、

野津釜府に出勤することになった。

 

彼らは、エトロフ島からクナシリ島に戻った脇乙名のツキノエを呼び寄せ、一計を案じて、反乱を起したアイヌたちをおびき出した。

 

「このところ場所請負の支配人や番人どもは、蝦夷人に対して病気の世話、報酬の支払いなどの約束ごとを守らず、非道な仕打ちが多かったと聞いている。

こうした悪業が西蝦夷地にも広がることは、藩の政(まつりごと)の妨げになる。

いみじくも、こうした悪党どもを討ち果たしたのだから、それに加わった全ての者に褒賞を取らすべきところだが、

今は漁の最盛期ゆえ一度に大勢を呼び出してはさわりになろう。

そこで、一族の長と、特にぬきんでた働きをした者を連れて来るがよい。

褒賞を与えよう」と。

 

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源さんが行く31 - こめいがねんど

 

へつづく

 

 

最初から読み直したい方は

源さんが行く01 - こめいがねんど

 

第二集の最初から読みたい方は

源さんが行く14 - こめいがねんど