こめいがねんど

むつ市大畑町と東津軽郡蓬田村から青森県の歴史や記録を紹介する歴史探求ブログ

おおはたまちができるまで05

 どうも、しょうさんの息子のゲンです。

 おおはたまちができるまでの第5回です。

二枚橋(2)遺跡

 下北地方の縄文遺跡で特筆されるのは、その発掘品1308点が2012年4月20日国の重要文化財指定を受けた大畑町二枚橋(2)遺跡です。

 

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  発掘調査が行われたのは、1997年。(青森市三内丸山で六本柱遺構などが発見された3年後です。)

現在の大畑中央公園陸上競技場で、かつては標高45m程の丘陵地の林だったそうです。そこを町の陸上競技場にするために、造成地としての残存面積約9,600㎡を対象に発掘されました。

 発掘調査の結果は、縄文早期の土器片から中期、後期の居住跡や土拡などがありましたが、縄文晩期の遺物が圧倒的に多く出土しました。

特徴は

①土器にベンガラ(赤色塗料)を塗った赤色の土器が多くみられる。

②実用性のないミニチュア土器がいろいろな形態のものが多く出土する。

③石剣・石刀・石棒の出土が多く、その頭部(柄)に見られる刻文には、土器に見られる文様が刻まれている。

④さまざまなタイプの異形石器・独鈷石・石版など呪術用(祭祀儀礼)をおこなうときに使用されたものと考えられる。

 ⑤出土した土偶が非常に多く、中には下北地方初めての遮光器土偶の完形品蹲踞(正座)型土偶完形品がある。

土偶は神像としてや呪術や護符、お産のお守りなどとして、土偶に託して身代わりにしたと思われる祭祀用品です。)

⑥特に注目されるのは、19点の土製仮面の出土です。全国で最多の出土数だそうです。

この土製仮面は、ヒモで首や胸に下げて神や精霊に変身したり、呪術・祭祀を行う時の道具と考えられています。一部に赤色塗料が塗られています。

 

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大昔のおおはた夏祭り

 以上が大畑二枚橋(2)遺跡の特徴です。

石を重なり合うように並べた配石遺構や、大量の土偶から祭祀遺跡の性格が強いのではないかといわれています。

どおりで大畑町にはいろんな宗教のお寺があるわけですね。

(関係ないか、すみません。)

 

次回

おおはたまちができるまで06

へつづきます。

 

【引用参考文献/「しもきた」北のパイオニア・原始謾筆風土年表~第24分冊(巻14)意訳版資料編】

 

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