ばあちゃんの知恵
どうも、しょうさんです。
ある休日の昼のことです。
まだ健在だったころのばあちゃんと二人で昼飯を食べてました。
何を食べてそうなったのかは忘れましたが、
飲み込んだ瞬間、いやな気分になって、
途端に体中が痒くなって、みるみるブツブツがでてきました。
いわゆる蕁麻疹(じんましん)です。
「ヤベ、当だった。」
そう呟いた私を見た、ばあちゃんは
「待ってろ。」
と言って
食べてたものもそのままに
むくっと立って、玄関から出ていきました。
その間、私は洗面所に行き、自分の顔を鏡で確かめました。
見るも無残な、紅斑だらけのブサイク面でした。
やべぇ~。
せっかくの休日を蕁麻疹のおかげで台無しにするのかと思うと
テンションがた落ちです。
ばあちゃんが戻ってきました。
手には大根を持っています。
畑から抜いてきたのでしょう。
台所に飛んでいき、ササっと水洗いして、
ザクザクと三等分ぐらいに切ってから
大根おろしで下し始めました。
下した大根をガーゼみたいなもので包んで
グラスにギュッ。
「一気に飲め。」
休日の貴重な時間を無駄にしたくない私は、
藁にもすがる思いで、言われるまま飲み干しました。
一瞬で吐き気が襲ってきました。
速攻トイレに行ってもどしました。
みるみる痒みとともにブツブツが消えていきました。
「マジ、ばあちゃん神だ。」
トイレから戻ると、
ばあちゃんは何もなかったように昼飯を食べてました。
「治った。」
というと、
ばあちゃんは
「ああ、いがったなぁ。」
といってニコッと笑いました。
その時のばあちゃんは
マジかっこよかったです。
そんな、ある休日の出来事でした。
じぶんでつくるクスリ箱―おばあちゃんの知恵、暮らしに活かそう
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え?その後の貴重な休日の午後をどうすごしたかって?
部屋でゲームしてました。