こめいがねんど

むつ市大畑町と東津軽郡蓬田村から青森県の歴史や記録を紹介する歴史探求ブログ

ばあちゃんの知恵

 

どうも、しょうさんです。

 

ある休日の昼のことです。

まだ健在だったころのばあちゃんと二人で昼飯を食べてました。

 

何を食べてそうなったのかは忘れましたが、

飲み込んだ瞬間、いやな気分になって、

途端に体中が痒くなって、みるみるブツブツがでてきました。

いわゆる蕁麻疹(じんましん)です。

 

「ヤベ、当だった。」

そう呟いた私を見た、ばあちゃんは

「待ってろ。」

と言って

食べてたものもそのままに

むくっと立って、玄関から出ていきました。

 

その間、私は洗面所に行き、自分の顔を鏡で確かめました。

見るも無残な、紅斑だらけのブサイク面でした。

やべぇ~。

せっかくの休日を蕁麻疹のおかげで台無しにするのかと思うと

テンションがた落ちです。

 

ばあちゃんが戻ってきました。

手には大根を持っています。

畑から抜いてきたのでしょう。

台所に飛んでいき、ササっと水洗いして、

ザクザクと三等分ぐらいに切ってから

大根おろしで下し始めました。

下した大根をガーゼみたいなもので包んで

グラスにギュッ。

 

「一気に飲め。」

 

休日の貴重な時間を無駄にしたくない私は、

藁にもすがる思いで、言われるまま飲み干しました。

 

一瞬で吐き気が襲ってきました。

速攻トイレに行ってもどしました。

 

みるみる痒みとともにブツブツが消えていきました。

 

「マジ、ばあちゃん神だ。」

 

トイレから戻ると、

ばあちゃんは何もなかったように昼飯を食べてました。

 

「治った。」

というと、

 

ばあちゃんは

「ああ、いがったなぁ。」

といってニコッと笑いました。

 

その時のばあちゃんは

マジかっこよかったです。

 

そんな、ある休日の出来事でした。

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じぶんでつくるクスリ箱―おばあちゃんの知恵、暮らしに活かそう

じぶんでつくるクスリ箱―おばあちゃんの知恵、暮らしに活かそう

 

 

 

え?その後の貴重な休日の午後をどうすごしたかって?

 

部屋でゲームしてました。