よもぎたむらができるまで19
どうも、しょうさんの息子のゲンです。
今回は
前九年合戦・後三年合戦の中心人物のひとり
安倍氏について紹介していきます。
安倍氏って何者?
この六郡を支配していたのが安倍頼良(あべのよりよし)・貞任(さだとう)父子でした。
だから、安倍って誰よ?
安倍氏は、エミシ勢力の中から現れたエミシ俘囚の長であり、
彼らが朝廷の制圧に抵抗したのが前九年合戦であると考えられていました。
しかし、前九年合戦に関するまとまった史料である「陸奥話記」(むつわき)という書物のテキスト研究が進むにつれて、
「陸奥話記」のより古い写本とされる尊経閣(そんけいかく)文庫本の中に
「自ら酋長と称し」とあることから
俘囚の長というのは自称にすぎないことが判明しました。
一方で、「範国記」(はんのこくき)という中央貴族の日記の
長元九年(1036年)十二月二十二日条に
安倍忠好(ただよし)が陸奥権守*2に任じられたという記事があり、
この忠好という人が安倍頼良の父である、安倍忠良であることが関係略系図からわかり、
安倍氏は中央貴族の出身であるとも考えられています。
その後も安倍氏の出どこについてはいろいろと提起されていて、
九世紀の鎮守将軍・安倍此高(これたか)の子孫とする説、
奈良から平安初期の移民系郡領氏族などに起源をもつ現地有力者が
どれも結論までは至っていないようです。
(参考引用文献/古代史講義【戦乱篇】佐藤信編)
総理大臣経験者としては米内光政、安倍晋三が安倍氏の末裔とされている。
とあります。
よもぎたむらができるまでを調べていて、総理大臣にまでぶつかりました。
どこまでが本当で、どれがガセネタなのかは、現時点ではわかりませんが、
やっぱり面白いですね、歴史って。
そのうち安倍氏に関する決定的ニュースが出てくることを待っていたいと思います。
以上、前九年合戦・後三年合戦の前説でした。
次回から本題に入っていきます。
へつづく
大畑町の古代 おおはたまちができるまで01
蝦夷の反乱 よもぎたむらができるまで10