よもぎたむらができるまで18
どうも、しょうさんの息子のゲンです。
前回までで、
エミシと呼ばれて、捕虜として全国に飛ばされ、
元々身体能力の高かった東北の人たちは
さらに(朝廷の命令で)武力に磨きをかけ
警察並みの仕事をしていましたが、
自分たちに対する扱いの不満から、
各地で暴動を起こし、
どうやって暴動を沈めればいいか分からない朝廷は
移配俘囚の解散を決定し、
これにより全国に散らばっていた
武力がレベルアップした東北出身者たちが、
東北に再集結したところまで進みました。
そして
前九年合戦・後三年合戦に入っていきます。
前九年合戦・後三年合戦
前九年合戦・後三年合戦(ぜんくねんがっせん・ごさんねん―)とは
中世の黎明期に東北地方を舞台に戦われた戦乱のことです。
前九年合戦は永承六年(1051年)から康平五年(1062年)まで12年間にわたって戦われたもの、
後三年合戦は永保三年(1083年)から寛治元年(1087年)の5年間の戦いを言います。
え?17年間じゃん。
と、思いますよね。
なぜ、このような名称になったかと言いますと、
(いろいろな説はあるようですが)
前九年合戦を昔は奥州十二年合戦と言っていたようで、
それが前・後の戦いの総称と誤解されて、
前九年と後三年と呼ばれるようになったのだろうと言われているようです。
また明治以降、近年まで前九年・後三年の役と呼ばれていましたが、
「役」は異民族、他国との戦いに用いられる場合が多く、
安倍氏や清原氏をエミシとして蔑視して「役」の語を用いたんじゃないかとの指摘があったため、最近は「役」ではなく「合戦」の名称を使っているようです。
(参考引用文献/古代史講義【戦乱篇】佐藤信編)
次回は、前九年合戦・後三年合戦の中心人物の一人
安倍氏について紹介していきます。
へつづく
大畑町の古代 おおはたまちができるまで01
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