おおはたまちができるまで~南部のはなし~13
どうも、しょうさんの息子のゲンです。
南部氏二代目・実光(さねみつ)の話、第二話です。
糠部行政の基礎を築いた二代・実光-その2
実光の糠部入部(2)
父の頼家が北条氏の手にかかり、伊豆の修行寺で殺されたのを、公暁は将軍実朝が殺したものと思い込んでいたのです。
この事件には実は背後関係があって、公暁に父の敵は実朝であるとして狙わせたのは、重臣のひとり三浦義村でした。
義村は公暁に実朝を殺させ、ついでにその太刀持ち役の北条義時も殺し、公暁を四代目の将軍につけ、義時に代わって自分が幕府の実権を握ろうとしていたのです。
しかし義時は、早くもその計略を見抜いて、病気と称して太刀持ち役を源仲章に代わらせ、罪のない仲章を殺させたのです。
義村の計略は失敗に終わりましたが、事情を知らない公暁は味方とばかり思っていた義村の屋敷に逃げこもうとして、逆に心変わりをした義村に殺されてしまいました。
この実朝の暗殺事件と、公暁の死により、頼朝直系の子孫が絶えてしまいました。
鎌倉中が騒然となったのはもちろんです。
でも実光が糠部に入部したのは、これだけの理由ではなかったようです。
【参考引用文献/物語 南部の歴史・中世編】
おおはたまちができるまで~南部のはなし~14 - こめいがねんど
へつづく
大畑町の古代 おおはたまちができるまで01
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