ミーコ
どうも、しょうさんです。
青森はだいぶすごしやすくなってきました。
というか朝晩になると寒いくらいです。
夏のうちは暑すぎて動きたくないのですが、
このくらいの気温になると私は夏の分もまとめて運動したくなります。
そんな運動がてらのエピソードです。
20代も半ばを過ぎて、明らかに運動不足だなと感じてた稲刈りシーズンのころ
会社から帰ってから走ることにしました。
当時、青森市内の広告制作会社に勤めていたので、どんなに車で飛ばして帰ってきても、蓬田の実家までは30分はかかりました。
家に着くのはだいたい午後7時。
それから着替えをして、晩飯も食べず、とにかく走りに行きました。
もうこの時期だと7時を過ぎれば暗くなってきてましたが、
住み慣れた場所なので、ライトが無くても気になりません。
津軽線の線路沿いにある家から、線路をこえて、山に真直ぐ伸びた道路をひたすら
黙々と走ります。
道路の両側は田んぼで、虫の鳴き声が所々から聞こえてきます。
15分ぐらい真直ぐ走ると、アスファルトが土の道に変わるところがあり、
そこでUターンして、
今度は家を目指して、月の出ている夜などは、真下に月の光で見える海を眺めながら、走って帰ってきました。
30分ぐらいで戻ってくると、今度はマイバットで素振りをします。
別に草野球チームに入っているわけでもありませんでしたが、
マイバットとマイグローブを持っていました。
(ウィルソン/ヤクルトスワローズ・池山モデル)
100~150回ぐらい素振りをしたら終了です。
それからシャワーを浴びて、晩飯を食べるのですが、このときのビールがウマい!
たぶんこの瞬間のために走っていたんだと思います。
そんな走ることが当たり前になったころ、
家で飼っていた猫のミーコが、あまりなついてこない私の後を珍しくついてきました。
(まぁ途中で飽きて帰るだろう。)
と最初のうち気にしないで走っていましたが、
ミーコはなかなか帰ろうとしません。
そのうち、「犬か!」と突っ込みを入れたくなるくらいハァハァと息をきらしながら、
それでもついてきます。
さすがに心配になった私は、途中で切り上げることにして、
ヘロヘロになったミーコを抱きながら戻ってきて、速攻、水を飲ませました。
まさにイヌ状態の飲みっぷり。
そりゃそうだよな。家の周りから出たことのないミーコに、
帰れっていったところで、帰れるわけがないから、ついてくるしかないわけで…。
ミーコには、つらい思いをさせちゃいました。
でもなんで珍しくついてきたんだろう?
ちなみにミーコは数年後、自分の死期を悟ったのか、
突然私たち家族の前から姿を消しました。
実家では今も猫を飼っていますが、
私の中では一番思い入れのある猫、ミーコの話でした。