漫画を描いてみて思ったこと
どうも、しょうさんです。
漫画版・未来の蓬田村シリーズを描いてから半月ぐらい経ちまして、いろいろ考えることがあります。
それは、描いてるときに思ったこともあれば、描き終わってから改めて思い返して感じることもあります。
私は描いてる途中で風邪をひきまして、テンション、ガタ落ちの中、未来の蓬田村シリーズを描きました。
正直、絵を描くことすらめんどくさい状態でした。
でも描きました。
あれ、あの絵はどう描けばいいんだろう?
と思ったことも多々あります。
即ネットで調べて(便利な時代ですね)それを見本に描きました。
描くのが初めてな物体など、数時間かけて、一コマのために時間を費やしました。
プロの漫画家はそんなの日常茶飯事なんだろうな。
と思いました。
それがプロであって、仕事なんだろうな。
と思えました。
多分そう思った自分の考えはあながち間違っていないだろうと思います。
そこには自分も仕事人として、数十年生きてきている経験があるからです。
そして、漫画家のみなさんが苦手な物体を、それでも一コマのために時間を費やして描こうと思うのは、
もちろん自分の納得する作品に仕上げたい気持ちもあると思いますが、
なにより漫画が好きなんだと思います。
なんか知った風に話している私も実は漫画家を目指していたのかもしれません。
でも、ひそかに目指していた私の前に現れたのは
同郷の「シャーマンキング」の武井宏之氏であり(弟の同級生)、
松本大洋氏でありました。
どっかにプロになるからには一番になりたいという野心があったのだろうと思います。
だから同郷の武井氏の「シャーマンキング」がアニメ化されるまでの人気になったこと、松本大洋氏の世界観に太刀打ちできないな。と思ったことで、ひそかに思っていた想いは想いのまま自然消滅して、一般社会人として、それなりにキャリアを積むことになりました。
それはそれでいいです。
実際、私は自分のブログで好き勝手に漫画を描けているわけですから。
でもそこなんですよね。
プロは好き勝手には描けません。
編集者の要望、読者の期待のために、ひとつひとつ苦手をなくして、教養を高めていかなければなりません。
腱鞘炎になるなんて当たり前。期日が迫っていれば、寝ないで、風邪をひいていようが仕上げるのが当たり前。
そして、それまでのクオリティを下げることもしません。
絵が好き、うまいだけでは済まされない世界だと思います。
で、今はそういうことを当たり前に思える自分を誇りにも思えます。
結局、仕事とはみんな同じなんだなと。
漫画家になったことがないので、その大変さは比べようがないですが、私も50年生きてきてそれなりに苦労をしてきたので、わかる部分があるということです。
今は、ワンピースを読んでて、この終盤でここまで読者を引き付ける内容に感服しますし、
社会現象になっている鬼滅の刃には、その世界観と心情の描写にかなわないと思います。
漫画家はスゴイと思います。職人です。
だからブログを始めてよかったなと思っています。
好きな漫画を好き勝手に描ける場所を見つけたわけですから。
(正直、もっと絵が上手くなって、アクセスの増える内容の漫画を描きたいというイヤらしい思いもありますが。)
でも、どうしてもイチからやり直しだと思った職種もあります。
それは去年初めて参加したPTAのオヤジの会での模擬店での売り出す食品のセッティングと段取りです。
右も左もわかりませんでした。
売る食品の仕込みから始めたらいいのか、場所のおおまかなセッティングから始めたらいいのか、それすらわかりませんでした。
決定的にダメージを覚えたのは、その職種が実は生きていくことに直結する職種であることに気づいたときです。
なので(オチになりますけど)私は今だに空想の世界でしか生きていけないという事ですね。
あんまし気張らず、あんまり手抜きしないで、お気楽ご気楽で、これからも適度に頑張っていきますので、よろしくお願いします。