こめいがねんど

むつ市大畑町と東津軽郡蓬田村の歴史や文化、たまに趣味のねんど作品を紹介する雑記ブログ

源さんが行く162

  

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お世話になっております、シヨウX3です。

 

 原始謾筆風土年表(げんしまんぴつふどねんぴょう)とは

  江戸時代の下北地域の政治・経済・文化を、近江出身で大畑にて商業に従事した村林家の二代目源助(通称)によってまとめられた記録です。

 

源さんの記録・享和三年に入っていきます。

源さんは56歳、宿老として励んでいます。

 

享和三年(1803)の記録・其の壱

「この度、箱館御奉行戸川筑前守様駕籠に乗って江戸を御出立、御通行されるにあたり、賃払いの御継立*1の際に御黒印*2は持参しなくとも、御朱印*3による重要な御沙汰ゆえ、宿々での御取り扱いは特に丁重に扱うよう、その心得のためこの廻状により伝達する。

日光街道  千住宿問屋  杢右衛門

  亥三月二十七日  午上刻

 草加より南部領  それより箱館まで宿中」

 

先詰め宿割り 給人の乗掛け馬の手配を佐野新造 若党*4が務める。

槍先払い、草履先払い、具足、鉄砲、玉箱、生建(かちゆみ)、矢箱、槍、徒士*5薙刀なぎなた)、中小姓、籠、用箪笥・茶弁当足軽、馬沓箱両掛け、両掛け合羽籠、押し*6

燈籠具足用人駕 畑谷平治・若党

両掛け竹馬、医者駕、新納考書

給人乗掛け・坂上半右衛門、近習乗り掛け、乗掛け組、徒士橋乗掛け、納戸長持、武器長持、勝手(台所)長持、幕宿札、医者、足軽、雇方乗換え船印竿具足人駕船*7、中太夫・若党、両がけ竹馬

 

三月二十七日 千住休み、越谷泊ー二十八日 粕壁、幸手二十九日 古河、小山ー四月一日 石橋、宇都宮ー二日 氏家、大田原―三日 芦野、白川ー四日 須賀川、郡山ー五日 休みなし、二本松―六日 福島、越河ー七日 白石、大河原ー八日 岩沼、国分町九日 吉岡、古川ー十日 築館、金成ー十一日 一関、水沢ー十二日 黒沢尻、花巻ー十三日 郡山、盛岡ー十四日 渋民、沼宮内十五日 小繁、一戸ー十六日 三戸、五戸ー十七日 休みなし、七戸ー十八日 休みなし、野辺地ー十九日 有戸、横浜ー二十日 中野沢、田名部ー二十一日 大畑、異国間ー二十二日 大間休み、佐井泊

※江戸から佐井まで二十五日間での移動である。

 

旅館は菊池太左衛門亭 フナハシを通行。

一昨年の旗本衆の渡海には、兵庫で建造した関船の瑞穂丸、栄通丸、各五百石形(なり)の船を用いた。

今年は浦賀で建造した関船七百石形の長春丸に代わり、瑞穂丸は南部家、栄通丸は津軽家の御用船となった。

 

 蝦夷地へイノシシの子(ウリ坊)を搬送した。

イノシシは胎内四ヶ月で生まれる。

 

 

つづく

 

 

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*1:つぎたて=宿駅、宿場で人馬を乗り換えること

*2:こくいん=墨を用いて押した印。領主が公文書に用いた

*3:武将が公文書に用いた

*4:わかとう=武家奉公人の最上位

*5:かちざむらい=徒歩で供する侍

*6:隊列を組んでの行進

*7:かごぶね=美しく飾り立てた船