源さんが行く148
どうも、しょうさんの息子のゲンです。
原始謾筆風土年表(げんしまんぴつふどねんぴょう)とは
江戸時代の下北地域の政治・経済・文化を、近江出身で大畑にて商業に従事した村林家の二代目源助(通称)によってまとめられた記録です。
源さんの享和二年の記録に入っていきます。
源さんは55歳になります。
享和二年(1802)の記録・其の壱
幕臣の佐藤茂兵衛と萩野藤太郎、及び大工の棟梁の橋本治郎兵衛配下の二十人が箱館奉行所造営のため良質の柾(まさ)材木を買いつけに来た。
箱館出役・南部藩監察の上田郡左衛門と兵九十人が野辺地から出帆したが、三十里先の木古内(きこない)沖で遭難、四十人余りが溺死した。
七月三十日から八月二日まで大畑は洪水。
孫次郎間街道の川岸を一町(百㍍強)ほど上がり、南岸の大石を掘って八幡宮の鳥居を作ろうとしたが、延べ七、八十工(※一人一日分の作業量を一工と数える。)で中止した。
宝国寺の応門(正門)の花壇にキクラゲが生えることがあった。
寛政六年(1793)、路地の大きな松の木が倒れたため、もしや生薬の茯苓*4が生えていないかと期待したら、なんと零芝*5が採れた。
へつづく
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